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コラム

16. 平成20年1月5日

2015.06.08

平成20年1月5日午後11時・・・
私にとって家族にとって生涯忘れられない慟哭の日でした。
その時が来る事を恐れ、なんとか回避できる事を神や仏に祈り復帰できた時の将来の生活設計を夢みて過した5ヵ月間。

苦痛に耐え運命の悪戯に怯え、神仏にすがる思いで過した日々も虚しく
1月5日(土)午後11時
20年間、私にひたすら尽くしてくれた最愛の妻が亡くなりました。

まだ43歳という若さで17歳の娘を残してこの世を去った妻が発症から亡くなる寸前まで一体如何なる思いで日々を過したのだろうか・・・。
不安と苦痛で過した闘病生活5ヵ月間の妻の心情を思い返すと私は、今日に至ってもいまだ身も心も震え涙が込み上げて言葉が見つからないのです。

抗がん剤を使うことでやせ細った肉体でも病気を克服できると信じ日々を努めて明るく前向きに過した妻の面影と心身ともに健康だった半年前には、人の仕合わせを願いボランテアに励みながら元気に過ごしていた頃の面影のあまりにも大きな落差に愕然とし妻の面影と優しい言葉が私の脳裏に刻まれて忘れることが出来ないのです。

今、私は、妻に何と言って私の気持ちを伝えたらいいのか・・・。

「もっと、一緒に過したかった」
「もっと、話がしたかった」

「もっと、大切にしたかった」
「もっと、幸せにして上げたかった」

「もっと、もっと・・・」
「もっと、もっと・・・」

でも最後には
『20年間、心の底からありがとう』
この言葉以外に妻にかける言葉は見当たりません。