付加給付制度を活用して、片頭痛予防注射をもっと身近に！

片頭痛予防注射（エムガルティ、アジョビ、アイモビーグなど）は、効果が期待できる一方で高額になることがあります。
しかし、健康保険組合や共済組合に加入している方には、「付加給付制度」を活用して自己負担額を軽減できる場合があります。

付加給付制度とは？

付加給付制度とは、健康保険組合や共済組合が独自に設けている制度です。
医療費の自己負担額が一定の限度額を超えた場合、その超過分が払い戻される仕組みです。高額療養費制度の自己負担上限額よりも低い設定がされている場合が多く、経済的な負担を軽減できる可能性があります。

制度の対象となる方

保険証の法別番号（保険者番号）が「06」、「31」、「32」、「33」、「34」、「72」、「73」、「74」、「75」などで始まる場合、付加給付制度の対象となる可能性があります（例：企業健保、公務員共済など）。
ただし、国民健康保険には付加給付制度はありません。

片頭痛予防注射と付加給付制度

1ヶ月の自己負担額が約25,000円を超えることが多く、付加給付が適用されれば、その超過分が払い戻されます。
例えば、以下の場合などで適応となります。

• エムガルティ：初回に2本使用する場合
• アジョビ：クリニックで一度に3本注射する場合
• 在宅自己注射：3ヶ月分をまとめて処方する場合

制度の利用方法

1. 保険証の確認
   保険証の番号を確認し、ご自身が付加給付制度の対象となるか確認してください。
2. 健康保険組合に問い合わせ
   詳細な給付条件や手続き方法は、加入している健康保険組合に直接お問い合わせください。
3. クリニックでの相談
   当院では、在宅自己注射を希望される方への指導も行っています。日常生活に合わせた柔軟な使い方が可能です。