28. 成人の日・・・いい風よ吹け
1月12日は、成人の日。
この日、午後から街をブラブラ散歩していると振り袖姿の女性やまだ着慣れていないスーツ姿の男性に何人もすれ違いました。
初々しさと伴に溌剌としたその姿を見ていると私もその頃を思い出して「自分を見失わないようにガンバレよ」と心の中で呼び掛けました。
成人を迎えた人は、昭和63生まれの人たちです。
幼少から青年期を平成の時代に育った若者はそれ以前の時代に育った人たちと違ったところはあるのでしょうか。
もの事の考え方や捉え方、あるいは取り組み方はその時代背景に応じた人間によって相応に形成されます。
またその人たちが、次の新しい時代を作っていく、いやむしろ作っていかねばならないと考えればまったく同じであるはずはないし、同じであっては困るわけです。
新成人の中には、急速な景気の悪化で就職や進学あるいは暮らしそのものに不安を抱いている人も多いのではないかと思います。
でもそれも若者に限ったことではなく種々の不安は中高年者や老年者でもまったく同じはず。
将来への不安は、いくつになってもどんな立場になっても解消されることはないのでしょう。
むしろいくつになってもどんな立場になっても不安は不安としてあるがままに共存する。
そしてその不安を凌駕するために将来の夢を描きながらそれを実践する力を絶やさないことがいつの時代も歳がいつになっても必要なことなのではないかと思います。
新成人には、そんな自己をコンロトールできる大人になってほしいと願います。
勝ち組や負け組などの二分法ではなくていろいろなヒーロー像や成功への価値観があっていい。
サッカーなら引き分けでも勝ち点が1点もらえる。
圧勝した3点より地道で負けない引き分けの1点の方が、次の試合に繋がる時がある。
人生、ドローの方が将来の夢を繋ぎながら次の実践への準備となると考えればこの不安の時代に「あるがままに共存する」ことの意義は、誰にとっても小さくないと思う。
平成の時代に育った若者とそれ以前に育った人が、同じであるはずはない。
けれども・・・
こんな空気が澱んでいる時代にあって今の世の中が、政治や経済はもちろん、社会や人も不安で揺らいでいても
それでも・・・
確かに変わらないもの、忘れてはならないものとはなんでしょうか?
人が共に生き、仲良く暮らしていくための筋道目には見えなくても社会生活を全うする上で確かに存在する「倫理 Ethics というルール」新成人を迎えた人も、もう何十年前に成人の日を迎えた旧成人もどんな人にもはずしてはいけない基軸となるルール。
それが確かに変わらないもので忘れてはならないもののはずだと。
だから、こんな不安の時代であるからこそ思うEthics のいい風よ吹け!
新成人を支える Ethics のいい風よ強く吹け・・・
世の中を変える Ethics のいい風よ早く吹け・・・。
成人の日だけではなく日々心からそう願う。
そんな想いを抱きながら成人の日の午後の散歩でした。
2009.1.12